離婚は準備で結果が変わる

平成29年に離婚しました。結婚以上にエネルギーが要る離婚ですが、準備が大切です。

離婚の具体的な準備とは

今離婚を考えている方に伝えたいのは、「準備をしっかりしてください」ということです。「準備って何?」と思うかもしれませんので、いくつか挙げます。

 

・証拠の保全

離婚をしようということは、何かしら原因があるはずです。私の場合は、「元妻の不貞(浮気)」「子への虐待」がありました。こうしたことを事実として証明できるようにしておく必要があります。

 

まずはメモを取りましょう。日記でもよいと思います。人間の記憶というのは意外にしっかりしていません。事実とともに、その時考えたことも書いておくとよいでしょう。

 

客観的な事実として残す場合は、音声(ボイスレコーダー)や写真で残っていると信憑性が増します。浮気した事実があり、それを相手がその時は認めても、後になって「そんなことは言っていない」と言われればそれまでです。

 

元妻はそうした記録を残すことを嫌いましたし、いざ裁判になったら「そんな事実はない」と平気で嘘をいうような人間でした。保身のためであればいとも簡単にうそをつくものなのだなと人間不信になりました。

 

・家計簿や通帳の写しを残すこと

離婚になれば必ず財産分与の話でもめます。というか、一番もめるのがやっぱりお金です。自分の家計の状態を把握することが大切です。私は給料を丸々元妻に渡していましたので、何にいくら使っているのか、預貯金がどれくらいあるのか、さっぱり分かりませんでした。

 

「うちはお金がないから大丈夫」と言わず、現金、預貯金、保険、株式などどういう形でいくらあるのか、可視化しておくことが大切です。

「和解」言葉の響きは素晴らしいですが実態は…

裁判をするという経験は、一生のうちにそう何度もあるものではないと思っています。今回の離婚裁判がなければ、それを経験せずにいた可能性もかなり高いはずです。

 

よくテレビなんかで「(この裁判は)和解しました」ということを聞くことがありますよね。和解というのは、イメージ的には、お互いが心を開いて「私が悪かったんです」「いや、僕が悪かったんだよ」というやり取りをして、握手をしてハッピーエンドで終わるものなのだと思っていました。それはきっと私だけではないと思います。

 

しかし実際の和解というのは、心にものすごくもやもやが残るものです。全く気持ちが晴れません。ですから笑顔で握手をしてなんてことは到底なく、苦虫を噛み潰したかのような気持ちで裁判が終わりました。

 

「それって和解じゃないじゃん!」と突っ込まれるかもしれません。でもこれが裁判で言うところの和解なんですよね。言ってみれば妥協の産物です(言葉は悪いですが)。もう少し別の表現をすれば、裁判の中でお互いが主張をする中で、その主張を譲り合うことこそが和解なのですよね。

 

和解をせずに裁判が終わる形の一つに「判決」があります。判決というのは、双方の主張をもとに、裁判官がエイヤッとその落とし所を決めるものです。ここまで行けば納得の行くものになったのかもしれませんが、ならなかった可能性もあります。なにより、判決は時間がものすごくかかります。

 

離婚というのは、その性質上、楽しいものではありません。結婚と違いますので、これまでの精算をするという側面が大きいです。時間をかけて納得するまでやりあってもいいのですが、それよりも、気持ちを切り替えて、これから先の生活を充実したものにしようと、時間のかかる判決ではなく、和解という選択をしました。

ブログ開設のご挨拶

最初ですので、ブログ開設の動機と自己紹介をします。

 

開設の動機

私は平成29年に離婚しました。誰でもそうだと思いますが、まさか自分が離婚するとは思っていませんでした。最初から協議離婚は無理でしたので、調停をし不調(まとまらず)、裁判を起こしました。判決も辞さない覚悟でいましたが、結果的に和解という形で離婚しました。

 

離婚はものすごくエネルギーが必要です。そして準備によって結果が大きく変わってきます。恐らく多くの方が、離婚を考えた時にネットでいろいろと調べると思います。私もそうでした。とても役に立つことがあった反面、書いてあるとおりには進まなかったのも現実です。

 

私自身、非常に苦しみました。事情が事情ですので、なかなか相談できずに悩みました。そんな自分の経験が、もしかしたら誰かの役に立つかもしれないと思い、備忘録も兼ねてこのブログを開設しました。

 

プロフィール

年齢・性別:40代 男

結婚期間:約10年

子供:3人(うち2人は元妻、1人は私が親権を持つ)