離婚は準備で結果が変わる

平成29年に離婚しました。結婚以上にエネルギーが要る離婚ですが、準備が大切です。

「和解」言葉の響きは素晴らしいですが実態は…

裁判をするという経験は、一生のうちにそう何度もあるものではないと思っています。今回の離婚裁判がなければ、それを経験せずにいた可能性もかなり高いはずです。

 

よくテレビなんかで「(この裁判は)和解しました」ということを聞くことがありますよね。和解というのは、イメージ的には、お互いが心を開いて「私が悪かったんです」「いや、僕が悪かったんだよ」というやり取りをして、握手をしてハッピーエンドで終わるものなのだと思っていました。それはきっと私だけではないと思います。

 

しかし実際の和解というのは、心にものすごくもやもやが残るものです。全く気持ちが晴れません。ですから笑顔で握手をしてなんてことは到底なく、苦虫を噛み潰したかのような気持ちで裁判が終わりました。

 

「それって和解じゃないじゃん!」と突っ込まれるかもしれません。でもこれが裁判で言うところの和解なんですよね。言ってみれば妥協の産物です(言葉は悪いですが)。もう少し別の表現をすれば、裁判の中でお互いが主張をする中で、その主張を譲り合うことこそが和解なのですよね。

 

和解をせずに裁判が終わる形の一つに「判決」があります。判決というのは、双方の主張をもとに、裁判官がエイヤッとその落とし所を決めるものです。ここまで行けば納得の行くものになったのかもしれませんが、ならなかった可能性もあります。なにより、判決は時間がものすごくかかります。

 

離婚というのは、その性質上、楽しいものではありません。結婚と違いますので、これまでの精算をするという側面が大きいです。時間をかけて納得するまでやりあってもいいのですが、それよりも、気持ちを切り替えて、これから先の生活を充実したものにしようと、時間のかかる判決ではなく、和解という選択をしました。